皆様こんにちは。

本日ご紹介します靴修理は
婦人靴のピンヒール修理とつま先の補強です。

婦人靴の靴修理の中で、一番多い修理内容です。

ピンヒールはかかとの先端のゴムが
とても小さいのですぐに減ってしまったり
どこかに引っかけるとゴムが簡単に取れてしまったり
色々トラブルが多い靴のタイプです。

そのままですと歩く度に音がカンカンとして
不快だったり、ヒール本体が削れて
靴のバランスが崩れてしまったりしますので
早めに修理をお勧め致します。

今回ご紹介しますピンヒールの修理も
ゴムが取れてしばらく歩いてしまったケース
の修理です。

今回靴修理しますのはエナメルのパンプスです。

エナメルパンプス

ここ数年エナメルの靴は人気ですね。
お手入れがしやすいのも人気の秘密かもしれません。

黒のパンプスは使用頻度がどうしても高くなりますので
気がつくと下の写真のように一番下のゴムが取れてしまって
いたりします。

ピンヒール修理前

下の写真のように削れてしまいますと修理不可能なのではと
お考えの方もおられるのですが
上手にヒールの先端を整えて修理できますので
ご安心下さい。

ピンヒール修理前2

ヒールの先端を整えた状態が下の写真です。
めくれてしまったヒールの布を丁寧に処理をして
ヒールの先端にゴムを取り付けられるように平らにします。

ピンヒール修理前3

いよいよヒールの先端にゴムを取り付けます。

ピンヒール修理後

ピンヒール修理後2

これでカツカツ音もしなくなり安心してお履き頂けます。

ピンヒールの靴の場合はかかと修理の際に必ず点検する場所が
ありまして、
そこはつま先なんです。
女性の靴は靴底が薄く作られている物が殆どですので
つま先も痛んでいる事が多いんです。
今回も点検したところ下の写真のようにつま先が消耗しておりました。

エナメルパンプスつま先修理前

エナメルパンプスつま先修理前2

つま先の靴底が無くなってエナメルのつま先が削れております。
削れて薄くなった部分を補修してこれ以上つま先の甲革が
削れるのを予防します。

丁寧に修理して綺麗に仕上げます。

修理後の写真です。

エナメルパンプスつま先修理後3

エナメルパンプスつま先修理後2

エナメルのつま先で削れていた部分にはロウを使って
毛羽だっていた部分をカバーしました。

つま先の靴底はつま先専用の材料を使用して
厚さを元に戻しました。

エナメルパンプスつま先修理後

後はエナメルの靴ですからピカピカに磨いて仕上げです。

磨く前の状態です。
ほこりや雨等で少しくすんでいます。
エナメルの靴はどうしてもこのようにくすんで
しまいがちです。
特に雨の日に履いた後はくすみが目立ちやすいので
早めのお手入れをお勧めします。

エナメルパンプス磨き前

エナメルの靴はクリーナーを使用して汚れを落とすだけで
ピカピカに仕上がります。

磨き上がりの写真です。

エナメルパンプス磨き後

エナメルパンプス磨き後2

くすみもなくなりピカピカに仕上がりました。
ピカピカの靴は履いていてとても気持ちいいですよね。

以上の修理行程の作業時間ですが15分から20分程です。
ちょっとした空き時間にお気軽にお立ち寄りくださいませ。