いつも当店ご利用誠に有難うございます。

今回は革底の靴底に穴が空いてしまった場合の修理のご案内です。

革底の靴はとても足に馴染みやすく履きやすいのですが暫く履いていると靴底が磨り減ってきて穴が空いたり、つま先が磨り減って剥がれてきたりします。

下の写真のような状態です。

画像の説明

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革底が無くなってコルクが見え、つま先は剥がれてめくれてきております。

革底の靴は突然の雨に日に履く事があるとかなり消耗してしまい今回のケースのようになる事があります。

革の靴底は雨に対して弱いのでこれは防ぎようがありません。

上の写真のようになった場合は革底を一度剥がして新しく貼り替えます。

消耗した革底を綺麗に剥がして縫い糸も慎重に取り除きます。

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そうして新しい革底を取り付けていきます。

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今回はレザーのハーフソールで修理をする事にしました。

革底は剥がれてこないようにアッパーと靴底を縫い付けます。

革底をそのまま縫いますと縫い糸が地面と擦れてすぐに切れてしまいます。

そうならないように革底に溝を掘ってから、その溝の中に縫い糸が入り込みすぐに切れないようにします。

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縫い糸には耐久性をだすために松ヤニを染みこませてあります。

次は新しい革底の色を元の革底の色に合わせて着色します。

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剥がれていたつま先もしっかり元通りです。

コバはロウインクで着色してから色が抜けてこないようにドイツ製のワックスを丁寧に擦り込んであります。

コバが綺麗だと靴がとてもエレガントになるので時間をかけて擦り込みます。

雨でダメージを受けてしまった革底でも新しく貼り替えるメンテナンスが出来ますので同じような症状の靴がありましたら一度ご相談だけでもしてください。

今回ご利用くださいましたお客様誠に有難うございます。